待望の、待望の『乱と灰色の世界』第5巻が発売されました。




『乱と灰色の世界』は入江亜季さんによる現代・魔法ファンタジー。
地方都市・灰町に住む魔法使い一家・漆間家の生活を描いています。
主人公は末っ子の乱(らん)。
いっつもだぼだぼのシャツを着ている彼女は、魔法を使うとグラマラスな美女に変身!
「早く大人になりたいな」そんな風に願う毎日。
そんな乱はある日、変身した姿のまま「オトナ」の男性と恋に落ちてしまうのです……


この第5巻は起承転結でいう「転」が描かれる巻。
今までは一般的なゴシック体のタイトルロゴだったのが一新。
かなりポップなロゴに変更されました。
この弾けるようなロゴはこの巻のお話にはぴったりでしょう。
今までのお話は主に、日常を描いたものだったのに対して、この第5巻はまさに”非日常”。
非常に内容にぴったりなロゴだったので感動。(作者の意図で話の展開に合わせたのかどうかはわかりませんが……)

そして、やっぱり絵がすばらしかった。
人物造形、景観、仕草の表現どれをとっても表情あふれるものに仕上がっています。
入江さんの絵は、止まっているのに動いているみたい。
質感の表現がうまくて尊敬。

満足、満足の第5巻でした。
第6巻が今から楽しみです。