かしぶちさんへ
ムーンライダーズのかしぶち哲郎さんがお亡くなりになった。
食道がんだったそう。
わたしがムーンライダーズを知ったのは、(わりとありふれた入り口で)東京ゴッドファーザーズの主題歌No.9でした。
なんだこのふざけた歌は!!!と、高校生くらいだったかな?愕然としたおぼえがあります。
当時J-POP主流の音程のしっかりとした美声しかしらなかったわたしには、あの鈴木さんの独特な歌声って受け入れががたいものでした。でも、妙に耳に残って、もう一度ききたくて探したんです。
が、なぜかムーンライダーズというのがどんなグループなのかってことが当時のわたしにはつきとめられなかったんです。
一体このグループはなんなのか。
と思いつつ、その時は忘れてしまったのです。
そして、次にムーンライダーズにであったのが大学に入ってから。
わたしは東京ゴッドファーザーズからムーンライダーズを知ったくらいですから、お察しの通り、平沢進の大ファンです。
そこからテクノにはまりまして、機会音を求めてボーカロイドにはまりました。
何人も注目している人がいました。最近は離れてしまっていますが……
その中の一人がピノキオP。
そのピノキオPがムーンライダーズの曲をボカロでカバーしたのです。
それが「涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない」です。↓
この曲が「ムーンライダーズ」のカバーだということは説明を読んでわかっていたのですが、それを以前のNo.9とつなげることはできませんでした。
なんでかって忘れていたから。
ただただこの曲に感動して、何度も聴きました。
気になって原曲をきいたんですが、まだすずきさんの歌声を理解することはできず、ピノキオPのカバーだけを聞いていました。
そしてもう一度ムーンライダーズに出会います。
次は「花咲く乙女よ穴を掘れ」
これは「涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない」をきっかけに無理にでもムーンライダーズを聞いてみようという気のときにきいたやつだったかなー。
詳細は忘れましたが、この曲をきいたときに非常に感動したんです。
おそらくわたしはこの時やっとすずきさんの歌声を受け入れることができたんだろうなと思います。
この花咲く乙女から、ムーンライダーズがなんとなくきになるように。
しかし、これは嫌だな。これは大丈夫。みたいな幅が激しかった。
それもそのはず、ムーンライダーズというバンドはメンバーがそれぞれ作詞作曲を手がけているんです。
だから、この人の曲はあんまりだなーという幅が必然的にでてくるんです。
ここでムーンライダーズ好きの友人と出会います。
いろいろと好きな曲の話をしていたりしていて、これは知ってる?と訊かれたものがありました。
それが何を隠そうNo.9だったのです!!!!!!
あれ!わたしこれ知ってるぞ、と。
そこでやっとNo.9のムーンライダーズがムーンライダーズだったと理解するのです。
ものすごい感動でした。
高校からずっと思い出しては探していたアーティストをいつのまにか、もう一度好きになっていたのです。
そこから色々と聴き始めて、特に気に入っていたのが「二十世紀鋼鉄の男」
これが、かしぶちさんの作詞・作曲なんです。
この曲を聞いているとなんでだろう、胸が締め付けられる。
泥臭い世界と翼のイメージと、歩いているようなリズムのきざみ方に引き付けられてしまうんです。
ムーンライダーズの中でも自分のなかのベストに入る曲。
お気に入りです。
かしぶちさんは、全体を通してなんだか洒落た曲をつくるなあという印象だった。
だから、この二十世紀鋼鉄の男はちょっと意外だった。
でも。ムーンライダーズ好きの友人とも話したけれど、かしぶちさんは一貫してロマンチストだった。
こういうかしぶちさんの曲に対するスタンスに、この数年魅了されていたなというのが振り返ってみて思うこと。
かしぶちさんにはたくさんの感動をいただいた。
二十世紀鋼鉄の男を今かけているけど、なんだかこみ上げてくるものがあります。
かしぶちさんの人生に悔いが残っていなければいいなあ。
最後に、かしぶちさんの代表作の一つだという「砂丘」を紹介しておきます。
これを機に、かしぶちさんのファンがもっと増えることを祈って。
東京ゴッドファーザーズ!この時期見たくなるー( ´艸`)
返信削除NO.9は衝撃だった( ̄∇ ̄)ww
むちでうたれるのは、もうぉいやーだよw
地獄もなければ天国もーないーww
>>まや
返信削除あれ衝撃的だったよねww
くせになる声だわー。