【ドラマレビュー】フジテレビ系列ドラマ 『dinner』 江口洋介・倉科カナ主演
【注意! ドラマのネタバレを含んだ記事です】
前回のクールでやっていたフジテレビ系列ドラマ『dinner』。
江口洋介、倉科カナ主演で漫画等の原作はないドラマ原作のこの作品。
このドラマが先日最終回を迎えたもよう。すべては見ていなかったのですがとても面白かったです。
このドラマが先日最終回を迎えたもよう。すべては見ていなかったのですがとても面白かったです。
なぜ面白かったのか。
それは、このドラマがお話のテンプレートに非常に忠実な物語展開をしていたからです。
このドラマの第1回が放送された時、わたしは知人の家にいました。
なんとなくテレビをつけていたら『dinner』が始まったんです。
とくにやることもなく、知人も他のことに夢中になっていてわたしはとっても手持ち無沙汰。
だから『dinner』に目を向けました。
物語の舞台は、人気イタリア料理店『リストランテ・ロッカビアンカ』。
レストランの支配人を務めているのは倉科カナが演じるロッカビアンカの料理長の娘。
この女性が物語の中心人物となります。
大盛況の店内の様子が映され、レストランの人気が非常に高いことが視聴者にもよく読み取れます。
ホールはお客さんの笑顔でいっぱい、厨房も活気づいています。
それらの中心にいるのが、支配人の女性……ではなくその父である料理長。彼は店にいる誰もから尊敬の眼差しを向けられています。
ある日、そんな料理長のもとにアイアンシェフへの出演依頼が舞い込んできます。料理長は出演を拒みますが、支配人は自分んも父がアイアンシェフに出られるなんてとても光栄だとのりのり。
料理長を説得して出演をしぶしぶ承諾させます。
……ここまで見ればピンと来る方はピンと来るでしょう。
「この料理長、絶対にアイアンシェフに出られない!!!!!」
そう、お話のお約束として序盤で長年の願いが叶うというような展開が訪れた場合、それはなんらかの要素によって阻止されてしまうのです。
そして、もう一つの不安。幸せな描写。尊敬する父。父と一緒にこの店をもっとよい店にしていきたい!そんな支配人の願いの数々を見ているとある不安を心に宿さずにはいられません。
もしや、この料理長……!
わたしの予想通り、料理長は突然のくも膜下出血によって帰らぬ人となってしまいます。同時にアイアンシェフへ出演するという願いも潰えてしまいます……
そうなんです。俗にいう「死亡フラグ」。
あまりにも分りやすすぎる死亡フラグがこのドラマの序盤で登場したのです!!!!
料理長を欠いた後、レストランへの客足は途絶えます。それに伴いスタッフの士気も低くなっていきます。
バラバラになる店……、それをまとめようと奮闘する支配人……、しかしまとめられない!!
支配人は苦悩します。どうにかしようとします。
この展開でピンと来る方は来るとおもいます。
「この後、店をまとめるために外部から凄腕の料理人がやってくるぞ……!」
と!
その予感の通り、やってきました。
江口洋介演じるわがままで自分勝手だけど料理の腕は一流という凄腕の料理人が登場。
わたしの興奮はそこで最高潮に達しました。
「このドラマ、わかってる!期待に答えてくれる!!」
その時、知人にはこのドラマは恐らくこの後店がひとつになるために多くの困難にぶち当たっていって、最後江口洋介扮する料理人はレストランを去っていってお店はまた賑わうようになって終わるんだろうね。と予測を話していました。
この手の「立て直し」系の話を考えてみると、そこには凄腕の外部の人間と内部の未熟または情けない感じの人間という二つの要素が必要になることが多いです。
同じお約束系のお話というと江口さんが出演していた救命病棟24時とかでしょうか。
あれも凄腕の医者が来て、最後は去っていきます。あとは医龍とかかなあ。
内部にいる人が情けなかったり未熟だったりした場合、それを立て直す能力を持っている人はそれらの人たちの能力を引き上げるためにとんでもない能力を持っていなくてはならないわけです。
そして、その外部の人間の役割は「立て直し」にあるわけで絶対に内部には加わることはないのです。つまり「立て直し」という行為の集結と共にその役割は排除されてしまうのです。
それが「お約束」。
やはりdinnerは期待を裏切らず、
最終回ではその予測どおり江口洋介は去り、レストランは三ツ星評価をもらって再び人気をとりもどして終わったようです。
そして違う場所で支配人とすれ違って再び出会うという後日談付き!
全て、こうなるんだろうな!こうなってほしいな!という視聴者の期待にこたえる形になっています。
最近のお話は奇をてらおうとしすぎてこういうお約束を積極的に用いていかない傾向にあるように思います。
こういうどテンプレートのお約束ドラマというのは今時めずらしいので非常に楽しめました。
そうだよね!こういう風になったらこうなるんだよ!やっぱりこうなった!やっったあ!というお約束をふまえたうえで楽しむというのも大切だということを思い出させてくれました。
月9はラブロマンス、火曜の夜は10代の若者向け、水曜の夜はホームドラマ、木曜日はミステリー、金曜日はキワモノ、土曜は家族みんなで見れるコメディ、日曜は感動モノ。みたいなイメージがひとむかし前はあった気がするけど、今はそういうのはなくなってしまいましたね。
色々なものがミステリに侵食されていますが、そういうときだからこそ「王道」の「お約束」を提供してもらいたいものです。
とりあえず何が言いたいかというと月9ではやっぱりラブロマンスが見たいなあっていうことです( ´ ▽ ` )
リッチマンプアウーマンは面白かったなあ。
レストランの支配人を務めているのは倉科カナが演じるロッカビアンカの料理長の娘。
この女性が物語の中心人物となります。
大盛況の店内の様子が映され、レストランの人気が非常に高いことが視聴者にもよく読み取れます。
ホールはお客さんの笑顔でいっぱい、厨房も活気づいています。
それらの中心にいるのが、支配人の女性……ではなくその父である料理長。彼は店にいる誰もから尊敬の眼差しを向けられています。
ある日、そんな料理長のもとにアイアンシェフへの出演依頼が舞い込んできます。料理長は出演を拒みますが、支配人は自分んも父がアイアンシェフに出られるなんてとても光栄だとのりのり。
料理長を説得して出演をしぶしぶ承諾させます。
……ここまで見ればピンと来る方はピンと来るでしょう。
「この料理長、絶対にアイアンシェフに出られない!!!!!」
そう、お話のお約束として序盤で長年の願いが叶うというような展開が訪れた場合、それはなんらかの要素によって阻止されてしまうのです。
そして、もう一つの不安。幸せな描写。尊敬する父。父と一緒にこの店をもっとよい店にしていきたい!そんな支配人の願いの数々を見ているとある不安を心に宿さずにはいられません。
もしや、この料理長……!
わたしの予想通り、料理長は突然のくも膜下出血によって帰らぬ人となってしまいます。同時にアイアンシェフへ出演するという願いも潰えてしまいます……
そうなんです。俗にいう「死亡フラグ」。
あまりにも分りやすすぎる死亡フラグがこのドラマの序盤で登場したのです!!!!
料理長を欠いた後、レストランへの客足は途絶えます。それに伴いスタッフの士気も低くなっていきます。
バラバラになる店……、それをまとめようと奮闘する支配人……、しかしまとめられない!!
支配人は苦悩します。どうにかしようとします。
この展開でピンと来る方は来るとおもいます。
「この後、店をまとめるために外部から凄腕の料理人がやってくるぞ……!」
と!
その予感の通り、やってきました。
江口洋介演じるわがままで自分勝手だけど料理の腕は一流という凄腕の料理人が登場。
わたしの興奮はそこで最高潮に達しました。
「このドラマ、わかってる!期待に答えてくれる!!」
その時、知人にはこのドラマは恐らくこの後店がひとつになるために多くの困難にぶち当たっていって、最後江口洋介扮する料理人はレストランを去っていってお店はまた賑わうようになって終わるんだろうね。と予測を話していました。
この手の「立て直し」系の話を考えてみると、そこには凄腕の外部の人間と内部の未熟または情けない感じの人間という二つの要素が必要になることが多いです。
同じお約束系のお話というと江口さんが出演していた救命病棟24時とかでしょうか。
あれも凄腕の医者が来て、最後は去っていきます。あとは医龍とかかなあ。
内部にいる人が情けなかったり未熟だったりした場合、それを立て直す能力を持っている人はそれらの人たちの能力を引き上げるためにとんでもない能力を持っていなくてはならないわけです。
そして、その外部の人間の役割は「立て直し」にあるわけで絶対に内部には加わることはないのです。つまり「立て直し」という行為の集結と共にその役割は排除されてしまうのです。
それが「お約束」。
やはりdinnerは期待を裏切らず、
最終回ではその予測どおり江口洋介は去り、レストランは三ツ星評価をもらって再び人気をとりもどして終わったようです。
そして違う場所で支配人とすれ違って再び出会うという後日談付き!
全て、こうなるんだろうな!こうなってほしいな!という視聴者の期待にこたえる形になっています。
最近のお話は奇をてらおうとしすぎてこういうお約束を積極的に用いていかない傾向にあるように思います。
こういうどテンプレートのお約束ドラマというのは今時めずらしいので非常に楽しめました。
そうだよね!こういう風になったらこうなるんだよ!やっぱりこうなった!やっったあ!というお約束をふまえたうえで楽しむというのも大切だということを思い出させてくれました。
月9はラブロマンス、火曜の夜は10代の若者向け、水曜の夜はホームドラマ、木曜日はミステリー、金曜日はキワモノ、土曜は家族みんなで見れるコメディ、日曜は感動モノ。みたいなイメージがひとむかし前はあった気がするけど、今はそういうのはなくなってしまいましたね。
色々なものがミステリに侵食されていますが、そういうときだからこそ「王道」の「お約束」を提供してもらいたいものです。
とりあえず何が言いたいかというと月9ではやっぱりラブロマンスが見たいなあっていうことです( ´ ▽ ` )
リッチマンプアウーマンは面白かったなあ。
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