「SEVEN DAYS WAR」
もともとはTM NETWORKの曲で、映画『ぼくらの七日間戦争』の主題歌。
これがボカロPのキャプテンミライさんによってアレンジされたバージョンが素晴らしい。



原曲はまさに映画のために作りました、という感じ。

これはこれで、非常に強い意志を感じて素晴らしい。
映画を見た人の話では、映画が終わった最後に、この曲がバーン!と流れるらしい。
そしたら、感動するよね。

キャプテンミライ版「SEVEN DAYS WAR」は、小室哲哉後任のVOCALOIDカバーアルバム「小室哲哉 meets VOCALOID」の収録曲。
ボーカルは初音ミクと鏡音リン。
初音ミクはいい意味で無個性な、透き通った声。
鏡音リンは独特なとんがった、伸びのある声。
どちらもTM NETWORKの宇都宮隆の声とは全然違います。
だからこそ、新しい「SEVEN DAYS WAR」を作り上げています。
曲のアレンジも原曲とはまったく違って、
原曲が決意の強さと泥臭さを強調したとすれば、キャプテンミライ版は願いの真摯さと切実さを強調しているようにかんじます。






この「SEVEN DAYS WAR」の歌詞はわりと今の時代でも通用すると思うんだけど、この曲のニュアンスの違いに時代を感じます。
闘うか、切実に願うか。

わたしたちが生きる時代一度闘いを終えた時代です。
願っているだけじゃ叶うはずないのですが、でも闘いを経て感じるものがあったのかな。
結局何も変わらないじゃないか。みたいな諦めムードを抱えている時代でもある。
だからこそ、闘うのではなく、切実に願うという手段に移行しているのではないかとも思う。
手段としては表れないけど、人々の根っこのほうに、こういう願いというか、意志が根付いたとするならなかなかわたしたちも捨てたもんじゃないと思う。
水面下で革命は起こっているような、そんな予感がします。
まあ、キャプテンミライ版自体は一年ほど前のものなんですが。

とにかくとても素敵に仕上がってるのでよかったら聴いてみてください。
アマゾンでこの曲だけMP3をダウンロードすることもできますので是非に。
このアルバムの中だと、あと「Faces places」がおすすめ。